未経験からドライバー職へ転職を考える際、「タクシーとハイヤーは何が違うのか?」と疑問に思う方は多いでしょう。本記事では、営業スタイルや給料体系の明確な違いをはじめ、それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく解説します。
タクシーとハイヤーは同じお客様を送迎するお仕事ですが、働き方や仕組みには明確な違いがあります。ここでは、基本的な違いを「営業スタイル」「車種」「料金」「給料体系」の4つのポイントに分けて解説します。
タクシードライバーは、駅前や商業施設での待機、または街中を走りながら自らお客様を探す「流し営業」が基本スタイルです。一方、ハイヤードライバーは完全予約制となります。指定された日時や場所に迎車するため、タクシーのようにお客様を自ら探す営業活動やノルマがない点が大きな特徴です。
使用する車両にも違いがあります。タクシーの場合は、ジャパンタクシーなどに代表される規定の車種を利用するのが一般的です。対してハイヤーは、企業の役員や海外VIPのご利用を想定しているため、センチュリーやレクサス、クラウンといった選び抜かれたラグジュアリーカーが主に使用されます。
運賃の算出方法も異なります。タクシーは、お客様が乗車してから目的地に到着するまでの「実際の走行距離と時間」に基づいてメーターで料金が算出されます。一方でハイヤーは、営業所を出庫してから送迎を終えて帰庫するまでの「時間と距離」に基づいて算出されます。乗車ごとの精算ではなく、事前の契約によって金額が決定される仕組みです。
給与体系はどちらも「基本給+歩合給+諸手当」で構成されることが多いですが、歩合の指標に違いがあります。
このように、成果を重視するか、安定性を重視するかで給料の仕組みが異なります。
タクシードライバーの良い所は、毎日の頑張りや工夫が収入に直結しやすい点です。需要の高いエリアを研究したり、抜け道などの地理を把握したりするスキルが高まるほど、歩合給による収入アップが期待できます。
一方で厳しい所は、集客の自由度が高い反面、売上が上がらないと給与が安定しにくい点にあります。成果主義であるがゆえのシビアさも持ち合わせていると言えます。
ハイヤードライバーの良い所は、営業ノルマがなく、目の前のお客様へのサービス品質向上に注力できる点です。VIPの方々と接することで自身の成長に繋がり、指名を受ければ収入アップも目指せます。
しかし、求められる基準が高い点は厳しい所です。常に高度なホスピタリティや礼儀作法が要求され、採用基準もタクシーに比べて厳しく設定される傾向があります。
タクシーとハイヤー、どちらのドライバーになる場合でも必要な資格は「普通自動車第二種免許」です。
ただし、ハイヤーは非常に高い運転技術や接客マナーが求められるため、未経験者の場合は、まずタクシードライバーとしてスタートし、現場で経験と技術を磨いてからハイヤードライバーへのステップアップを目指すキャリアパスもあります。ご自身の志向や求める働き方に合わせて選ぶことが大切です。
タクシードライバーとハイヤードライバーには、お客様を探す営業スタイルや給与体系、そして求められる接客スキルに大きな違いがあります。成果を出して稼ぎたい方はタクシー、上質なサービスを提供し安定して働きたい方はハイヤーが向いている傾向にあります。それぞれの魅力と厳しさを理解したうえで、ご自身の適性に合ったドライバー職を見つけ、転職活動を進めてみてください。