タクシーの流し営業とは、タクシーを走らせながらお客様を探す営業方法です。他の営業方法である「付け待ち営業」のようにタクシー乗り場で乗客を待つことがなく、「配車営業」のように指定された場所へ乗客を迎えに行くこともありません。
「道端で手を挙げたら、タクシーがすぐに気づいて止まる」というのは、流し営業によるものです。流し営業をしているタクシードライバーは常に「お客様はいないか?」と探しながら営業エリアを走っているため、乗車希望のサインにすぐ気づけるのです。
流し営業で稼ぐためには、人が多い場所で営業することが基本です。人が多い場所ほどお客様がいる確率がアップしますから、当たり前といえます。
流し営業の経験が豊富なドライバーなら、どの時間帯・どこで乗客を獲得できるか知っているため、人の多さにこだわる必要はないかもしれません。
しかし、まだ流し営業に慣れていない場合は、都心や街中といった人が多い場所へ行き、乗車希望のサインを探すことをおすすめします。たとえば、「会社が多いエリア」などには人が多く集まります。また、「飲み屋街」「富裕層が多いエリア」「坂が多いエリア」などでは、乗客獲得のチャンスが多いでしょう。
「急に雨が降ってきたから、タクシーを利用しよう」という乗客は少なくありません。
では、急な天候の変化があったとき、人はどこに集まるでしょうか?とりあえず雨宿りをしようと、駅やショッピングモールなどに行くことが多いのではないでしょうか。
そこで、雨宿り中にタクシーが営業していたら、利用してくれるお客様は多いはず。乗客獲得のチャンスを逃さないために、天気予報のチェックや雲行きの確認を忘れないようにしましょう。
イベント会場周辺では、乗客獲得のチャンスが多くあります。
たとえば、サッカーや野球などのイベントが開催される会場では、試合終了後に多くの観戦客が帰路につきます。しかし、最寄り駅までの道のりや鉄道は混雑するため、「タクシーを利用してゆったり帰りたい」と考える人もいるのです。
そのため、イベントが開催される日時などをチェックしておくことで、効率良く乗客を獲得できるでしょう。
流し営業をするタクシードライバーは、ゆっくりと走行することを心がけましょう。
「多くのエリアを周って、お客様を見つけよう」と考えて速く走らせていると、かえってお客様を見逃してしまします。また、お客様を見つけた際に急ブレーキをかければ、事故につながるリスクもあります。
流し営業中は、「歩道側である左車線を制限速度で走る・もしくは制限速度よりやや遅めに走る」と良いでしょう。また、車間距離をとって走行することで、「空車」の文字をお客様に見てもらいやすくなります。
流し営業では、左車線を走行することが基本です。というのも、歩道側を走らないとお客様を見つけにくい・お客様にも見つけてもらいにくいうえ、乗車動作ができないためです。
なお、左車線走行を基本としていると、「曲がるときは左に曲がる」ということになります。そのため、右に曲がりたい場合は左折を繰り返した後に直進し、行きたかった方向へ辿り着く必要があります。
流し営業中に絶対に右に曲がってはいけないわけではありませんが、乗客獲得チャンスを逃さないためには走行に工夫が求められるでしょう。